質問が「できる」営業マン
【できる営業マンのイメージを持とう!セミナー特別ブログ講座】
<9回目>
質問が「できる」営業マン
~SPINって本当に使えるの?~
12月22日に行われるセミナー「できる営業マンのイメージを持とう!」の特別ブログ講座第9回目。
本日からは、できる営業マンのイメージを具体的に書いてみたいと思います。
できる営業マンは、自分がコントロール「できる」こと、「できない」ことを理解しています。
まずは、営業マンにとって大事な「質問力」。
できる営業マンはどんな「質問力」を持っているイメージがありますか?
質問力のフレームワークの中で有名なのは「SPIN」です。
S:状況質問
P:問題質問
I:示唆質問
N:解決質問
ソリューションセールス(問題解決型営業)の研修では、良く使われているフレームワークだと思います。
実際に、効果の高いフレームワークだと思います。
しかし、私の講義では、すぐには教えません。
それは何故か?
SPINはロジックでは軸が通っています。
でも、ある条件を満たしていないと使えません。
現場でやってみると分かりますが、なかなか上手くいかないと思います。
私の年間200件以上の営業同行の見解から、良くあるSPINが上手くいかない例を挙げてみます。
・相手が、質問に答えてくれない
・状況質問のネタがすぐになくなってしまう。
・状況質問が拡がりすぎて、尋問みたいになってしまう
・質問をするうちに、相手が面倒くさい感じを出してくる(結局何が言いたいの?)
・状況を把握した途端に、問題提起をしてしまう(そうするとこんな問題がありますよね!)
・示唆質問の意味が良く分からない
・解決質問も問題質問と同じように、営業マンが解決策を言ってしまう
状況を把握して、どのような問題があるのか?を相手に話してもらい、その問題が起きた時のイメージを膨らまして(示唆質問)、○○さんならどう解決したいですか?と質問する。
これが、SPINの簡単な全体像ですが、現場では難しいものです。
一言でいうと、それは、相手があるからです。
「売れている営業マン」は相手というコントロールできないことが含まれるという話をしましたが、それと同じです。
SPINはロジックとしては素晴らしいし効果もある。
だけど、コントロールできない部分を含んでいます。
では、「できる営業マン」はどう捉えるのか?
「できる営業マン」は、まずはコントロールできることに集中します。
質問力において、まず集中すべき事は何か?
それは、「話の聴き方」です。
「質問力」なのに「傾聴力」なの!?
こんな反論がでてくると思いますが、まず身につけることは、「話す内容」よりも「聴き方」なのです。
「質問力」を向上させるのに最も良い方法は、相手が話したくなる状況を作ることです。
質問のGoalは、相手が「営業マンの知りたいこと」を話してくれること。
「質問の内容」は、相手のタイプによってかなり左右されます。
でも、「聴き方」には、コントロールできる部分がたくさんあります。
そして、「聴き方」が上手くなれば、質問をする回数が圧倒的に増えます。
実践の機会が増えれば増えるほど、あなたの「質問力」は成長するはずです。
その成長段階に入った時に、「質問の内容」に興味を持ちます。
そのタイミングでSPINを知ればよい。
そうすれば、上記で挙げた悩みも、自分自身で解決できるはずです。
「売れている営業マン」を真似することは、確率論として成長する可能性が低くなります。
まずは、「できる営業マン」のイメージを持っていることが大切です。
もしかしたら、「売れている営業マン」はあなたにこうアドバイスしたかもしれません。
「そういう時は、こんな感じで質問すれば良いんだよ!」
このアドバイス、おそらく正解です。
でも、こんな感じで質問する状況があなたに何回ありますか?
訪問相手が違う場合、同じように対応することができるでしょうか?
「売れている営業マン」のアドバイスは貴重です。
でも、そのメッセージを完璧に受け取るだけの下準備ができていないかもしれません。
「できる営業マン」のイメージ持てていますか?
本日は、できる営業マンの「質問力」について書きました。
明日は、できる営業マンの「プレゼン力」について書きたいと思います。